【2】だまされ続ける脳


umeboshi3502

○宮川

梅干しをみるとツバが出るじゃない?

●司会

はい。じわーっと。

○宮川

これって身体の素っ晴らしい反応じゃない?
身体は梅干しを見ただけで、勝手に消化の準備を始めているんです。
唾液を出して、胃の中でも酵素を出したりして。

●司会

焼き肉屋さんの前でお腹がグ〜っと鳴るのと同じですね。

○宮川
そうそう。でも満腹のときは、
換気扇から油の臭いがするだけで、その場から逃げ出したくなるじゃない。

●司会

そうですね。まず身体が受け付けない感じがします。

○宮川

検定でもやったと思うけど、嗅覚は思考よりも先に、身体が反応します。
考える前に、身体が、身体にとって必要なことをしてくれるんです。
例えば、インストラクタークラスの健康学でやったと思うけど、
タンパク質のものを食べても、そのままでは体にならないよね?

●司会

はい。えっと、身体の中で、タンパク質をアミノ酸に消化してから取り込みます。

○宮川

そう。お肉を焼いている匂いを嗅ぐと、
身体はタンパク質を消化しようと、酵素を出したり、
吸収するための準備を自然と始めます。
ご飯の炊ける匂いがすれば、
炭水化物を消化しようと体は準備を始める。
食べる前に、準備をしてくれるんです。

●司会

頭で考えなくても、身体が勝手に反応してくれているんですね。
そういえば、子どもの頃、
お腹の中で小人たちが食べ物を消化してくれている絵本が好きでした。

○宮川

そうそう。そんなイメージ。
でも、今の食品には色んなフレーバーがつけてあったり、
お肉味のポテトチップなどもあるじゃないですか。
肉かと思って酵素を出して準備をしてたのに、入ってきたのは。。。。

●司会

じゃがいも。

○宮川

そう。嗅覚を通じて、お肉を受け入れる準備をしていたのに、
実際に入ってくるのは、じゃがいもだったりする。

●司会

小人もびっくり(笑)

○宮川

ある意味、身体が、脳が、ダマされているようなものですよね。

●司会

あれ?酵素が違うぞ?と。

○宮川

そう。そんなことは、人類が始まって今の世代だけですよね。
昔は何日も何日も獣を追い求めて、
本当に空腹との戦いの中で、やっとのことで獲物をしとめる。
で、運んでいる間に肉を食べる想像をして、
村では火をおこして、焼けるのを待ちに待って、
あー、まだか、まだか、ってよだれを垂らしてやっと食べられる!
。。。と思ったらまずは村の長が食べ終わるまで待たないといけない。。とか(笑)

●司会

それだけ、おあずけされたら、
さぞ、おいしかったでしょうねー(笑)

○宮川

ねえ!
その間、身体ではずっと消化の準備をしてるんです。
でも、今は、嗅覚で感じたものと、身体に入ってくるものが違うことがある。
脳が全く経験していないことがこのたった十数年で起きているんです。

●司会

脳を裏切っているんですね。

○宮川

そんな、人類が経験したことがないことが続いて、
ずっと身体がダマされると、どうなるか。
脳がちょっとおかしくなってくるんじゃないかと思うんです。
脳は反発して、いろいろな用意をしなくなったり、
違った反応をし始めるのではないかなあと心配してるんです。

●司会

そうですね。旬のもの以外のものが食卓に並ぶことも同じかもしれないですね。

○宮川

例えばバナナが冬にも普通にスーパーに並んでるでしょ。
バナナは暑い国の食べ物だし、そもそも日本にはバナナがなかった。
戦後は貴重だったけど、今はそんなにがんばって食べる必要はない。
冬にバナナを食べちゃいけない!って言ってるんじゃないよ?
それが悪い、ということではなく、旬のものを食べると、
単純においしいよ、身体が楽だよ、ということです。

●司会

はい。

○宮川

旬だけではなく、月経リズムにあったもの、朝昼晩のリズムにあったもの、
その年齢のリズムにあったもの。
そういったものが、おいしくて身体によくて、生きる力を育むんです。

●司会
まさにリズミカルボディフードですね。

 

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