宮川が語る「食」

【1】平熱が37度ない人がいるなんて…?


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宮川先生は言いました。

「普段、治療室で身体に触れていて、食生活を伺うと、『普通ですよ』という方が多いです。

でも、身体に触れてみると、ん?そうかな?と思うことが。

詳しく聞くと『毎日コンビニお弁当です』ということもありました。

私たちは『普通』を取り戻す時期にきてるんじゃないかな。」

ということで宮川先生が、『普通』って何?を語ります。

キーワードは、『あなたは、あなたが食べたもの』です。

どうぞ。

○宮川

よくクライアントさんに、「食生活はどうですか?」と聞くことがあるんですけど、
何て言うかわかります?

●司会

何て言うか。。。。。

○宮川

「普通ですよー」という方がほとんどなんです。

●司会

「特別な料理はしてないですよー、普通ですよー」という感じですね。

○宮川

そう。それで私も、そうか、普通なのか、と思いながら身体に触るんですけど、
やっぱりどうもおかしいんなあ、と。
それで詳しくお話を伺うと、毎日コンビニのお弁当だったりするんです。

●司会

ああ。。。

○宮川

それ以来、今の『普通』ってどうなってんの?と思って。
今、『普通』を取り戻す時期にきてるんじゃないかなと。

●司会

そういえば、リズミカルボディのフードクラスや、出汁講座のアンケートに、
「自分の親に知ってもらいたい」というメッセージをご記入いただいた方がいました。
そのときは、ぜひ伝えてもらいたいなあ、と単純に思ってたんです。
でも、後から後から「親に教えたい」「親に伝えたい」という声が出てきて。。。

○宮川

誰が悪いということではなくて、世代とか時代の問題ね。

●司会

そうなんです。自分の親に文句があるという訳ではなく、
純粋に、「ちゃんとした食生活」を親に伝えたいという声なんです。

 ○宮川

ただね、こういう話しをしていると、
「やっぱり玄米菜食じゃないといけないんじゃないか!」とか、
なんとか食事法みたいなものに飛びついたり、という感じになる。

●司会

今はいろいろ食事法がありますからね。

○宮川

でも、そういう人って、頭で考えてる人が多い。
つまり、玄米菜食が良いという『情報』だけみて、
頭で判断して、がんばって食事法を『こなしている』。
青い顔して。
だんなさんも付き合わされて、しょんぼりしてたりして(笑)

●司会

しょんぼり(笑)

○宮川

玄米は身体にあわない人もいるんです。
消化が悪かったりしますからね。
言いたいのは、玄米が『心からおいしい!』って思ってる?ということ。

●司会

そういえば玄米やってるけど、
お子さんの体調が芳しくなくなってしまって、
やめたというご家庭もいらっしゃいますね。

○宮川

もちろん、玄米菜食が美味しくて、美味しくて、
身体にあっていれば、ぜひやってほしい。
ひと噛みひと噛みが、心から美味しくて、
身体が楽になって、本当に満足!と感じるのであれば、
本当に良いと思いますし、おすすめしますよ。
でも、身体にあわないのに「がんばって」やらないでいいのになあって思います。

●司会

好きで喜んで食べているかどうか、ということですね。

○宮川

そう。『本能』が美味しいと感じているということは、つまり、
身体にあっているということですから。
頭で考えて、ツラい思いして『がんばって』食べるくらいなら、
お肉食べていいんです。たまにはラーメン食べたっていいんです。
身体がおいしく感じるものを、『おいしい、おいしい』って言ながら、
食べた方がいいんです。 それが生きるってことだから。

●司会

無理して健康のために食べるのって、
「健康のためなら死んでもいい!」っていうのに似てますね。

○宮川

そうそう。本末転倒なのね。なんのために生きてるのかって、言いたい。
あとね、「健康のために、食事法をがんばってるんですよ〜」っていう方の身体って、
健康じゃないことが多い(笑)
というか、まあ、頭使ってるから、ゆるんでないことが多い。
おいしい、おいしい、って言って、どんぶりめしとか
幸せそうに食べてる人の方が弾力がありますよ(笑)

●司会

なるほど。
ただ、そうは言っても基準をどこに置けばよいでしょう?

○宮川

一言でいうと、日本人にあった食事です。
そもそも、日本人が肉を食べるようになったのって、つい最近ですよね。
牛乳や乳製品も。パンもそう。欧米から入ってきた食文化よね。

●司会:はい。

○宮川

ヨーロッパ行くとわかるけど、日本と違って、すごく寒いんです。
だから身体の構造も違う。

●司会:はい。

○宮川

だいぶ昔、ヨーロッパの幼児教育のカンファレンスに行ったとき、
「最近の子どもの低体温は、本当に問題だ!」とか議題になってたんです。

●司会:

最近の日本でも体温の低下は話題になってますよね。

○宮川

でもね、
「最近の低体温は由々しき問題だ!」
「そうだ37度ない子どももいる!」
「うーんなんたることか!」
とか言ってるの。

●司会:37度?

○宮川

そう。平熱がね。
で、「あのー、日本だと、37度あると、保育園から電話がきちゃうんですけど。。。」って発言したら、
「なに〜!?日本人の身体はどうなってるんだ!?」って大騒ぎ。

●司会

日本だと発熱の扱いですもんね。

○宮川

ヨーロッパの人ってさ、冬でも暑い暑い言って半袖の人とか多いじゃない。
平熱が37度の民族と、36度台の民族とでは、
そもそも、体温も違えば、代謝の力とか、排泄の力とか、全然違うのね。
寒冷な気候で、狩猟民族として筋肉をまとっている人たちと、
省エネで細く長くという日本人とは、やっぱり『つくり』が違うと思うんです。

●司会

そうですね。その土地の風土にあった食生活が、
身体づくりにかかわっているということですね。

○宮川

だから和食が一番、身体にあっているはずなんです。身体が楽になる。
和食っていうと、大変なイメージがあるけど、
懐石料理みたいなものでなくていいんです。
出汁をさっとひいて、ごはんとみそ汁と漬け物があれば良い。
簡単でいいんです。出汁と調味料を工夫すれば、いくらでもおいしい一品ができます。

●司会

出汁講座でも、出汁を使うと、
こんなに簡単で、こんなにおいしくなるんだ!という声が多いです。

○宮川

そういう生活をしていれば、身体が軽くなる。
それに、本当に簡単で、何より、本当においしいんです。
ただ、眉毛を吊り上げて、徹底しすぎないことも大事。
もしダンナさんがいるなら、『残念な食卓』にしないことも大事です。

●司会

『残念な食卓』って、まさにザンネンな感じですね〜(笑)

○宮川

食も人生も、「ねばならない」で食を考えない方が良いです。
いずれにしても、ベースがしっかりしてれば、
そういえば最近、素食の方が身体が受けつけるなあ、という時期がきますよ。

 

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【2】だまされ続ける脳


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○宮川

梅干しをみるとツバが出るじゃない?

●司会

はい。じわーっと。

○宮川

これって身体の素っ晴らしい反応じゃない?
身体は梅干しを見ただけで、勝手に消化の準備を始めているんです。
唾液を出して、胃の中でも酵素を出したりして。

●司会

焼き肉屋さんの前でお腹がグ〜っと鳴るのと同じですね。

○宮川
そうそう。でも満腹のときは、
換気扇から油の臭いがするだけで、その場から逃げ出したくなるじゃない。

●司会

そうですね。まず身体が受け付けない感じがします。

○宮川

検定でもやったと思うけど、嗅覚は思考よりも先に、身体が反応します。
考える前に、身体が、身体にとって必要なことをしてくれるんです。
例えば、インストラクタークラスの健康学でやったと思うけど、
タンパク質のものを食べても、そのままでは体にならないよね?

●司会

はい。えっと、身体の中で、タンパク質をアミノ酸に消化してから取り込みます。

○宮川

そう。お肉を焼いている匂いを嗅ぐと、
身体はタンパク質を消化しようと、酵素を出したり、
吸収するための準備を自然と始めます。
ご飯の炊ける匂いがすれば、
炭水化物を消化しようと体は準備を始める。
食べる前に、準備をしてくれるんです。

●司会

頭で考えなくても、身体が勝手に反応してくれているんですね。
そういえば、子どもの頃、
お腹の中で小人たちが食べ物を消化してくれている絵本が好きでした。

○宮川

そうそう。そんなイメージ。
でも、今の食品には色んなフレーバーがつけてあったり、
お肉味のポテトチップなどもあるじゃないですか。
肉かと思って酵素を出して準備をしてたのに、入ってきたのは。。。。

●司会

じゃがいも。

○宮川

そう。嗅覚を通じて、お肉を受け入れる準備をしていたのに、
実際に入ってくるのは、じゃがいもだったりする。

●司会

小人もびっくり(笑)

○宮川

ある意味、身体が、脳が、ダマされているようなものですよね。

●司会

あれ?酵素が違うぞ?と。

○宮川

そう。そんなことは、人類が始まって今の世代だけですよね。
昔は何日も何日も獣を追い求めて、
本当に空腹との戦いの中で、やっとのことで獲物をしとめる。
で、運んでいる間に肉を食べる想像をして、
村では火をおこして、焼けるのを待ちに待って、
あー、まだか、まだか、ってよだれを垂らしてやっと食べられる!
。。。と思ったらまずは村の長が食べ終わるまで待たないといけない。。とか(笑)

●司会

それだけ、おあずけされたら、
さぞ、おいしかったでしょうねー(笑)

○宮川

ねえ!
その間、身体ではずっと消化の準備をしてるんです。
でも、今は、嗅覚で感じたものと、身体に入ってくるものが違うことがある。
脳が全く経験していないことがこのたった十数年で起きているんです。

●司会

脳を裏切っているんですね。

○宮川

そんな、人類が経験したことがないことが続いて、
ずっと身体がダマされると、どうなるか。
脳がちょっとおかしくなってくるんじゃないかと思うんです。
脳は反発して、いろいろな用意をしなくなったり、
違った反応をし始めるのではないかなあと心配してるんです。

●司会

そうですね。旬のもの以外のものが食卓に並ぶことも同じかもしれないですね。

○宮川

例えばバナナが冬にも普通にスーパーに並んでるでしょ。
バナナは暑い国の食べ物だし、そもそも日本にはバナナがなかった。
戦後は貴重だったけど、今はそんなにがんばって食べる必要はない。
冬にバナナを食べちゃいけない!って言ってるんじゃないよ?
それが悪い、ということではなく、旬のものを食べると、
単純においしいよ、身体が楽だよ、ということです。

●司会

はい。

○宮川

旬だけではなく、月経リズムにあったもの、朝昼晩のリズムにあったもの、
その年齢のリズムにあったもの。
そういったものが、おいしくて身体によくて、生きる力を育むんです。

●司会
まさにリズミカルボディフードですね。

 

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【3】春は解毒。夏は水分補給。


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○宮川

次女が小学生のときに「旬の野菜を当てる」授業があったらしいんです。
でも、誰もわからなくて、うちの子どもだけ、当てたらしいのね。

●司会: さすが、教育のたまものでしょうか?

○宮川

いや、特に教えてた訳じゃないの。
子どもにも、よく知ってねって言ったら、
『そりゃ、お母さんに八百屋さんに、おつかいに行かされてたから、
一番安い野菜だったから知ってんだよ!』って(笑)

●司会: なるほど(笑)

○宮川

旬のものは美味しくて安い。それに身体にあってます。
例えば、春にはフキノトウとか、菜の花とか、苦みのあるものが出てくるじゃない。

●司会: はい。

○宮川

あの苦みは、解毒の働きがあるんです。
冬の間、私たちの身体は、寒さに備えて「溜め込む」方向に向かいます。
リズミカルボディで言うところの月経リズムのC期間に「溜め込む」方向に向かうのと同じです。

●司会:

確かに、夏に比べたら、冬は結構食欲が出て、太りやすい気がします。

○宮川

いわば冬眠みたいなものね。食べておこうという。
で、冬は、身体は溜め込んだり、排泄しない方向性を持っているから、
結構、身体には悪いものも蓄積されていくんですね。
それを解毒してくれているのが、春の苦みなんです。

●司会:はい。

○宮川

夏になると夏野菜が出てくる。
これは水分を補給してくれて身体を冷やします。
冬の根菜は、身体を温めてくれます。
つまり、旬のものを食べるのは、身体の自然の摂理にあっているんです。

●司会:しかも安い(笑)

○宮川

そうそう(笑)
でも、今は冬にバナナとかキュウリが普通にスーパーに並んでいるよね。
特に南国のフルーツは身体を冷やします。

●司会:

暑い南国のものだから、冷やすんですね。

○宮川:

そう。植物は、土地にあった作用があるんです。
アロマテラピーで言うと、ホホバとかアルガンオイルなどは、砂漠に自生してますよね。
その植物油って、保湿力があったり、スキンケアによかったりします。
つまり砂漠で生き抜くために必要な作用を植物はもっているんです。

●司会:はい。

○宮川

あと、育児している人は、気を付けて子どもを観察してみるとわかるけど、
甲高い声で、キーキー、キーキー言ってる子は、
バナナとか、南国のフルーツを食べすぎていることが多い気がします。

●司会:

そうなんですね。
食がそれだけ身体に影響があるということですね。

○宮川:

だから、『普通の食』の一つはその季節にある「旬」のものを食べれば良いのです。
四季のリズムを身体に取り入れる。それが身体にあっているんです。
旬の野菜は、例えば、ネギをグリルで焼くだけでも、ナスを焼くだけでも、
アスパラを焼くだけでも、本当においしいです。
出汁をとって、お醤油とか塩とか油をかけて食べるだけで、
うわ〜、おいしい!と思いますよ。

●司会:

ただ、出汁は面倒と思い込んでいる人は多いと思います。

○宮川

出汁なんて、ペットボトルに昆布入れておけばいいんだから。
それを湧かして、鰹節を入れて1分。
天然のインストタント食品だからね。

●司会:

カップラーメン作るくらいの手間と思えば簡単ですよね。

○宮川

出汁は、和食のプロが語っているのを聞いていると、面倒だなって思ってしまいます。
でも、食事は毎日の営みですから、簡単で良いし、簡単じゃなければいけないです。
まさに、いい加減=良い加減で良いんです。
簡単だから健康を『維持』できるんです。

●司会:

まさに毎日毎日、懐石料理を作る訳じゃないということですね。

○宮川

そういうのは、ハレの日とか特別な日にぜひ極めてほしい。
でも、本当に、適当でも十分おいしいですから。

●司会:はい。

○宮川

身体は「おいしい」という反応で、
ちゃんと、身体に必要なものを教えてくれているんです。
食は、『何が正しくて、何が正しくないか』と考え出すとダメ。
身体の声を聞けるようになることが大切です。

続けることで、「そういえば、添加物入りのものをなんとなく食べなくなった」
という感じで身体は確実に変わると思いますよ。

 

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【4】ダンナさんに長生きしてほしかったら和食を。 そうでなければ。。。(笑)


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○宮川

日本の歴史を学ぶと、大飢饉って結構あるじゃない

●司会:

天保の大飢饉とか享保の大飢饉とか。。。受験勉強でやりました。

○宮川

でも、よく考えてみると、私達ってすごくない?
大飢饉を生き延びてきた人たちの子孫なんだよ!
木の根を食べてでも、人の食べ物を奪ってでも、図々しく生き抜いた(笑)

●司会:

確かに(笑)自信になります。

○宮川

ねえ。だから私、身体が弱いんです〜って人も、
大飢饉のときに比べれば、食べるものたくさんあるから大丈夫!
自分の身体に自信もって!って言える(笑)
ただ、たぶん、そのときのDNAのせいで、
どこかで、「食べなきゃいけない!」って思っているふしがある。

●司会:なるほど。

○宮川

一番良くないのは、お昼の時間が来たから食べる。
もったいないから食べる。
身体に良いから食べるといったこと。
つまり、身体の欲求ではなく頭で食べてること。
大切なのは、『食べたい』ものを、食べたい『量』で食べるということです。

●司会:はい。

○宮川

満足したらやめる。満足したら残す。
残すというより、満足する量しか作らない、頼まないということ。
つい食べようとするけど、今はそんなに食べなくていいんです。
断食合宿をするとわかるけど、二食くらいでも良いのかな、と思う人もいます。
「飽食」って言葉があるけど、「飽きるほどたくさん食べる」ってことでしょ。
ひどいことだよね。

●司会:

生活習慣病もまさに飽食の時代の病気ですね。

○宮川

私達の身体は、食べ物でできてるんです。
さっき食べた昼食が、今、あなたのホルモンになり、肌になり、血液になっている。
ジャンクフードを食べてる人の肌は、ジャンクフードでできてる。
でも、普段、普通の食をしていれば、たまに悪いものを食べても、浄化してくれんです。

●司会:

リズミカルボディフード担当の安達先生が、
「澄んだ川に、汚れた水を流してもきれいにしてくれますが、
汚れきった川に、きれいな水を流しても澄みわたらせるのは難しい」
という表現があるとおっしゃってました。
川は血液、水は食事です、と。
普段どろどろの川ではなく、きれいな川であれば、
たまにふさわしくないものを食べても、身体は自浄してくれますと。

○宮川

まさにそのとおり。

●司会:

先日も、「中野のあの有名なラーメン屋さんおいしいですよね〜」と、
目をキラキラさせながらおっしゃってました。
驚いて「ラーメンなんて食べるんですか?」って聞いたら、
「だっておいしいじゃないですか〜!」って。

○宮川

そうそう。食べることは生きることだから。
健康じゃないと、悪いものも食べられない(笑)

●司会:

ああ、それ、あるロックのミュージシャンが言ってました。
健康じゃないと悪いことができないって。
だから健康で長生きして悪いことし続けたいって。

○宮川

そうそう。好きなことして長生きしないとね。
だから、もしダンナさんとかお姑さんに長生きしてほしかったら和食を。
そうでなければ、毎日毎日ごちそうを。。。(笑)
「あなた〜、いつもありがとう。今日もハンバーグに揚げ物よ〜」とかいいながら。

●司会:

先生、こわいです(笑)

 

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【5】皮膚に何かを塗りたくってるのは、毎日浣腸して塞いでいるようなもの(笑)


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○宮川
この前、治療室で、男の子が「これあげる」って、焼き海苔をくれたのね。

●司会:
焼き海苔を持ち歩いてるってかわいいですね。

○宮川
ね。で、なんでって聞いたら、
「もうすぐ賞味期限が切れそうだからあげる」って。

●司会:かわいい。

○宮川
でもさ、食べて良いかどうかは、
本来、くんくん臭いを嗅いで、自分で判断するものだよね。
賞味期限が来たら捨てるとか食べないって、
それって、味覚、嗅覚、触覚を放棄して、
「情報」だけで判断しているってことでしょ?
感覚より情報を優先するって、現代の象徴だと思うけど、
これを繰り返してたら、生きる力が失われていくよね。

●司会:
先生がいつも言っている味覚、嗅覚、触覚ですね。

○宮川
そう。私たちの本能を育むのは、嗅覚、触覚、そして味覚です。
人間の「生きる力」の源泉なんです。
それに、もし何か間違ったもの食べたとしても、排泄するチカラがあれば良いんです。

●司会:
はい。

○宮川
よく、下痢自体が病気みたいに、下痢止めとか、吐き気をとめるとか薬があるけど、
下痢や嘔吐は、人間の素晴らしい自浄作用なんですね。
一番アブナイないのは、下痢もできない人。
嘔吐もできないような『鈍い身体』の人です。

●司会:
食中毒なんかもそうですね。

○宮川
そう。身体がさっと反応して排泄できる人は、
もしかしたら生存率が高いかもしれない。
あとは、免疫力。口から悪い菌が入ったら、しっかり闘える免疫力が必要です。
でも、今は、抗菌!抗菌!除菌!除菌!の世界で、病気になって抗体を作る機会もない。
菌と共生できる身体にもなれない。

●司会:
かえって弱い身体になっているということですね。

○宮川
赤ちゃんのときからそうだからね。
昔は、畳をベロベロなめて、砂場で砂を食べちゃったりながら、
キチンと免疫力をつけてたんです。
でも今は、そんな機会さえない。

そもそも菌が居心地良い場所って、
人間にとっても、人間にいる良い菌にとっても居心地が良いなんじゃないかなあって。

●司会:
確かに、栄養があって適当な湿気があって温かくて。。。

○宮川
菌は自然界では、周りにウヨウヨしてるんです。
でも、みんながみんな、病気になるわけじゃない。
闘う力があって、解毒がうまくできて、
自分の菌があるべき場所にいて、働いていれば健康なんです。
そのバランス。菌と共生できる身体が大事。

●司会:
はい。
久保田先生も、「抗菌作用」のクラスや「薬のこと、精油のこと」で
同様の趣旨のことをおっしゃってました。

○宮川

それから皮膚ね。
皮膚は排泄器官です。
本来、皮膚は汗をかいて、毒素を排泄するべき器官です。
でも、今は汗をかけない人が多い。
汗をかけない人は、月経トラブルも多いんです。
まあ、汗の話はまた別の機会にじっくりお話しますけど、
化粧品とかの特集で、皮膚から何かを入れよう入れようとする情報ってたくさんあるじゃない。

●司会:
はい。食事と一緒ですね。何が足りないから、何を取り入れようという。

○宮川
何かを引くより、足す方がビジネスになるからね(笑)
でも、排泄器官ってことでいうと、皮膚に何かを塗りたくるのって、
排泄できないようにフタをしているようなものなんです。
一生懸命、一生懸命、肛門から浣腸して蓋をしているようなもんです。

●司会:すごい例えですね(笑)

○宮川
でも、そうでしょ。
便秘したらニキビができること多いでしょ。
これは、排泄ができないからニキビになるんです。
皮膚だってかわいそうなんですよ。

●司会:はい。

○宮川
だから、皮膚がきちんと呼吸できるように環境を作ることが大事。

●司会:
皮膚呼吸って言いますもんね。

○宮川
出し入れできるようにすることです。
そもそも、消化器って、皮膚なんです。

●司会:
消化器が皮膚。。。?というと?

○宮川
チクワってあるじゃない?
人間の身体をチクワに例えると、チクワの穴が消化器。
つまり、何か食べると、人間の『内側』に入る気になるけど、
『内側』じゃないのね。チクワの穴のように、外なんです。

●司会:
なるほど。

○宮川
例えば、チクワじゃなくて消化器をレッグウォーマーに例えてもいいです。
レッグウォーマーの内側を裏返すと外側になるでしょ。
それと同じように、人間の消化器を裏返したら皮膚ですよね。

●司会:
想像するとちょっと怖いですけど(笑)、わかります。

○宮川
腸は、いつも、これは身体の中に取り入れるもの、これは不要なものと、判断しているんです。
消化器も皮膚も、同じように、必要なものは取り入れ、必要ないものは体外に排出する
というチカラがあることが大切なんです。

●司会:
食事の影響が皮膚に出やすいのにも通じてますね。

○宮川

発生学的には外胚葉と内胚葉とで別ですけど、
出し入れをしているという意味では似てるんです。

●司会:
はい。

○宮川
例えば夏は排泄をするときです。
皮膚から汗をしっかりかけることが大事。
それによって、普段、排泄を担っている腎臓を休ませることができます。

●司会:
それで夏じたく講座などでは汗をかけとおっしゃっているんですね。

○宮川
そうです。それから、夏は食欲がなくなりますよね。
それは自然なこと。無理して食べなくて良いんです。
食欲がないのは、いわば『治療』です。
身体に入れないで、消化器を休めているんです。

●司会:
冬に溜め込むためにも、一休みなんですね。

○宮川
『食べること』と『排泄すること』はセットなんです。

●司会:
リズミカルボディで食事と排泄のリズムを扱いますもんね。

 

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【6】母乳は赤いんです。


 

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●司会:
『普通の食』の基準として、
リズムに則した食生活を意識することが大切ということですね。

○宮川:
そうです。
旬としての四季のリズムだけではなく、
月経期には月経期にふさわしいものを、
卵胞期には卵胞期に、黄体期には黄体期にふさわしいものがあります。
朝は朝、昼は昼、夜は夜もそうですし、
赤ちゃんの頃、思春期の頃、妊娠中、更年期、その先など、
一生のリズムにふさわしいものがあります。
リズミカルボディ(R)フードクラスで学ぶと思うけど。

●司会:
そうすると、自然と、「生きるチカラ」が養われると。

○宮川:
はい。リズムがしっかりしている人は、変なものを食べたがらないです。
早寝早起きしてない人は、食生活が悪い傾向があります。
食生活が整うと、血液がきれいになって身体が気持ちよいはずです。

●司会:
リズミカルボディ(R)フードクラスではプチ断食もご紹介してますね。


○宮川:
一度リセットして、本能で食べてほしいんです。
食事は血液ですから。

そもそも、私がアロマテラピーやボディワークの世界に入ったのは、母乳育児からなんです。
大学では児童心理学や母子関係が専門でした。
まさに子どもの「生きるチカラ」を育むためにどうすれば良いか、
いろいろ試したり、研究したりしてたんです。
でも、私の師でもある山西先生の「おいしいおっぱい」という考えを知って、
それまでの知識とか経験とかが、全てふっとぶくらい衝撃だったんです。

●司会:
山西みな子先生ですね。

○宮川:
そうです。
母乳には、「おいしいおっぱい」「まずいおっぱい」がある。
おいしいおっぱいが出れば、赤ちゃんは美味しそうに飲んでくれる。
それによって愛情ホルモンが一気に出て、赤ちゃんが愛おしくて愛おしくてしょうがなくなる。
それで母子関係も良好なものになる。
でも、まずいおっぱいだと、赤ちゃんはプイっと横を向いたり、噛んだり、ひっぱたりして怒るんです。
ギャーギャーなくし、お母さんも疲弊してしまう。
心理とか発達とかももちろん大事だけど、
母子関係を築くうえで、「おいしいおっぱい」ほど素晴らしいものはない!と目から鱗で、
「おいしいおっぱい」のための「身体づくり」をしよう!とボディワーカーの世界に入って、
アロマテラピーにも出会い、松が丘治療室を始めて、妹の祥子と松が丘助産院を始めて、今に至るんです。

●司会:
まさに原点ですね。

○宮川:
産まれてきた命に、初めて口に与えるもの、身体を作るものが母乳です。
だから、母乳を考えることは、食生活の究極を考えることでもあります。
そもそも産後は、赤ちゃんをダッコしているから、本来、お母さんは両手を使えないんです。
買い物も行けない。行けないっていうより、行かなくていいんです。
だって産婦さんの最大のしごとは、ダッコすることだから。

●司会:はい。

○宮川:
赤ちゃんが成長して、ダッコからおろすことができて、
赤ちゃんの行動範囲が広がるのにあわせて、お母さんの行動範囲も広がるんです。
だから、それまでは、そんなにすごいご飯は作れない。
でも、赤ちゃんの身体づくりをする、母乳のための質の良い食は必要。
だからシンプルで、簡単で、すぐ作れて、しかもおいしいという究極の形になります。
で、結果としてこれが「おいしいおっぱい」に一番良い食事になるんです。

●司会:
それが「松が丘ごはん」として結実してるんですね。

○宮川:
マタニティタッチでも「妊婦さんと同じ生活をすると身体が再生する」って良く言っているけど、
身体を再生したい人は、ぜひ、私たちの食事をしてほしい。

●司会:
「松が丘ごはん」は妊婦さんだけじゃなくて、
身体を壊している人にも良いですよね。

○宮川:
はい。「松が丘ごはん」の基本は、
出汁と野菜と酵素玄米です。
肉と油と果物は控えます。
酵素玄米は最近だいぶメジャーになってきたけど、
一度炊いておけば一週間くらい持つから、
ダッコがしごとの産婦さんにはおすすめです。
「おいしいおっぱい」のための食事だけど、
赤ちゃんのための食事だから、人間にとって良いに決まってます。
本当に簡単でおいしいですよ。

●司会:
当校の先生にも酵素玄米派は多いですよね。

○宮川:
そもそも、母乳は血液です。
だから、母乳になる前は赤いはずです。
で、血液は何からできているかというと、食事ですよね。

●司会:
まさに「あなたはあなたが食べたもの」ですね。

○宮川:
そう。さっき食べた昼食が、あなたのホルモンになり、肌になり、血液になっている。
おいしい母乳のための食事っていうのは、
私達の中では、完全に確立しています。
まずいおっぱいは、ドロっとしている。
おいしいおっぱいは、さらっとしている。
つまり、血液の状態であり、食事そのものなんです。
おいしい母乳のための食事は、
赤ちゃんにとっても、お母さんにとっても良いことだらけです。

●司会:そうですね。

○宮川:
残念なのは、最近の母乳育児の情報の中には、
食事のことが完全に抜け落ちていることが多いんです。
ただ、母乳礼賛!って感じで、お母さんたちを追いつめている場合もあるように思います。
食事のことが抜けていると、胸は張るし赤ちゃんは機嫌悪いし、
結果、「母乳育児なんて辛いだけじゃない!」って思っている人が多いと思います。

●司会:
母乳育児をすれば良いってことではなく、
「おいしいおっぱい」のための食事が大事ということですね。

○宮川:
そうです。
そういえば、『粗食のすすめ』の幕内秀夫さんとお会いしたときに、
「おいしいおっぱい」のための食事と一致して、面白かったです。

○司会:

自然のリズム、月経リズムに則した食事をして、
『松が丘ご飯』のように出汁を上手に活用した和食を中心にして、
強くてしなやかな身体づくりをする。
たまには変なもの食べても、上手に排泄できる身体になる。
ということですね。

○宮川:

そう。頭で考えるのではなく、ヨロコビをもって「おいしい、おいしい」と言いながら食べる。
私は、「人間好きなことしかしちゃいけない」って良く言ってるけど、食事もまさにそうです。
「あんまり好きじゃないけど、身体のためだからなあ」というよりも、
自分も家族も、「おいしい、おいしい」と言いながら食べられる食事をしてほしいです。
それが「普通の食」になっていくと、本当に良いなあと思っています。
食事で、体は楽になります。

●司会:ありがとうございました。

 

 

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