『障害のある方に触れたとき』 加藤立子先生より『手について』


加藤立子先生から『手について』メッセージをいただきました。

ハンドトリートメントを通じた相手とのあり方。

必読です。

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手のこと

掌がひろがってその先に五本の指がある。

私たちは知らないうちに、手のみならず、
人の体にある一定のイメージをあてはめてしまっているが、
実は本当はひとりひとり微妙に違っている。

障害のある方のハンドトリートメントを行なった時、
静かな衝撃を受けたことがある。

私の知っているやり方を
そのまま行なうことができない形の手を、その人は持っていたから。

その時、頭に浮かんだのが、中安先生の言葉

「相手の形を妨げない」。

この人の形をそのまま受け入れる。
その形を妨げないトリートメントとは何だろう。

もちろん、そんな動揺は悟られないように、
あたりまえのように余裕しゃくしゃくの笑顔で、
私はおそらく必死に探っていた。

伸びない指を伸ばす必要はない。
揺れない手首を揺らす必要もない。

ただ、ギュッと握られた小さな拳を両方の掌で包んでいるうちに、
少しだけグーがほどけてきたような気がした。

できる範囲で、できることだけを、少しずつゆっくりゆっくり、撫でてさすって。
力みのせいで白くなっていた肌に血が通い赤味がさしてくる。

多分これでいいんだな、と思えた。

普段の施術でも気づかないうちに、
「自分の頭の中にある理想の形」に相手をコントロールしようとしてまう。
コリコリがあればそれをゆるめよう、
むくみがあればそれを流そう、それが理想だ、と。

慣れてしまって無意識にやってしまっていることを、
この経験は、『もう一度見直せ』と私に要求してきた。

相手の体が、勝手にその時の一番良い状態になろうと動き出すきっかけは何か。

私が何かをすることではない。
相手の体の状態を、この手でキャッチすることを丁寧に行なう。

それがそのまま、相手の体に自分の状態を気づかせることになる。
私がコントロールすることじゃないんだ。

 

そうだったそうだった、習ったよね〜。忘れてたよね〜。まだまだだね〜。

 

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メッセージは以上です。

相手をコントロールしようとしていませんか?

ハンドトリートメントや、タッチに限らず。

 

加藤立子先生は、世田谷で『緑香庵(りょっこうあん)』という個人サロンも主宰されています。

当校認定のリズミカルボディ(R)セラピストでもあります。

 

 

 

 

 

 

 


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