シュタイナー教育と、子どもが自らお風呂に入る方法。


 

 

こんにちは。マザーズオフィスの三雲です。

長男が4歳の頃。

旅先の『小さな大浴場』に二人だけでのんびり入っていました。

そこに、一人のおじさんが入ってきました。

 

「パパ、パパ。見て。見て」

「なんだい?」

「あのシャワーしてるおぢちゃんさあ、背中にお魚が書いてあるよ~」

「お、お魚? せ、背中に?」

「お魚さん、どうやって、書いたのかなあ~。」

「そ、そうだね〜。でも書いてるんじゃあ、ないんだよお~。」

「???。。。。お魚のおぢちゃんはさあ、」

「あ、なんか、パパ急に熱くなってきたなあ。上がろっかなあ。どっちが早く洋服着るか競争だあ。」

「わ~い」

 

と、普段はわざと子どもに負けてあげるところを圧勝で洋服を着て、部屋に戻りました。

(実話)

 

それにしても子育ては重労働です。

夜は19時、遅くとも20時には閉店したいところです。

眠りにつくまでの、最大のハードルは、お風呂。

『おーふーーろーにー入りなさーーい!!!!!』

と毎日、毎日、怒鳴っては自己嫌悪感、怒鳴っては自己嫌悪。。。で疲弊しますよね。

 

そんなとき、シュタイナーの言葉が役にたちます。

 

シュタイナー教育ではこう言います。

『子どもは『模倣』する存在です。』

『大人を模倣すること。これは子どもの本性です。』

『幼児は教えられることによってではなく、「模倣」することによって学びます。』

 

模倣。

よく考えてみると、大人が「はーい」と手を上げる。

するとそれを見て、2歳前の子どもが「はーい」と同じように手を挙げる。

これってすごくないですか?

手をもって、こうやって挙げるんだよって動きを教えてる訳ではないんです。

自分の意志で手をあげるんです。

 

子どもが立つのもそうです。

大人が立っているから、模倣して自分の意志で立ちたがるんです。

 

大人は、何かを行うとき、『思考』→『意志』→『行動』の順で行動します。

風呂桶が必要だな。風呂桶を取ろう。風呂桶を取る。

子どもは逆です。模倣の力により、先に行動します。

その行為を通じて、風呂桶はこういう重さか。こういう硬さか。こういう味か。

と、思考を形成していきます。

 

シュタイナーはさらにこのように言います。

 

「模倣するのは、大人のふるまいや、表面上の行動だけではありません。

 大人の内面、心のありようまで含めて、模倣しています。」

 

最初これを読んだときは、ぶったまげましたわ。

ムリムリムリムリ!模倣されるような存在じゃないっす。

やめてー!イヤー見ないで〜!と。

 

でもね、それまでは、風呂に入りなさい!と無駄を承知で言葉で言っていたのを、

「パパお風呂に入ろうっと!ふんふふっふふーん。パっパいっちばーん!」

という感じで、洋服を脱ぎ脱ぎ行進していくと、子どもが後ろからマネしてついてくるんです。

しかも親と同じように、嬉しそうに、自分で洋服を脱ぎながら。

 

言葉での指示(支配)でお風呂に入らされるのではなく、

模倣の力に働きかけることで、子どもの意志で、喜びをもって自分からお風呂に入っている訳です。

 

ちょっと仰々しいかもしれませんが、でも身体は日々の体験の積み重ねでできています。

できれば、キンキンした毎日ではなく、ふんわりした日々が良いです。お互いに。

 

シュタイナー教育は、自由への教育です。

「自由な」ではなく「自由への」教育です。

 

自由とは、自分で考えて、自分で決めて、自分の責任で行動できること。

「自由への教育」とは、子どもが大人になったときそれを獲得できるように環境を整えること。

他人の意思や、指示、評価ではなく、自分の内側からフツフツと沸き上がる意志と感受性に従って。

そんな風に理解しています。

 

そんなこんなで、宮川先生の「7歳までの育児 シュタイナー教育も交えて」を開催します。
7歳までの育児 シュタイナー教育も交えて

これは結構前の動画ですがご紹介しておきます。

 

 

大人になって不自由さを感じている方、

それは、自分の感情や意志に従うことに難しさを感じているからかもしれません。

育児を考えることは、自分の生い立ちを考えること。

だからこそ、育児中の方や、普段お母さんに接しているセラピストの方だけではなく、

きっとみなさんに自由になるためのヒントがある気がします。

ぜひどうぞ。

 

それにしても、温かいまなざして見つめてくれたお魚のおじさま、ありがとうございました。

子どもはおかげさまで11歳になりました。もうすぐ思春期です。

あのときも模倣をフルに発揮して子どもに洋服を着させていたんだなあ。

 

 

 

 


Facebook

関連記事

Comment





Comment